災害に強い家の構造とは?家族の命を守る家づくり
2022.01.17 - 家づくりのこと
日本では様々な災害が頻繁に起こります。
そのため、家づくりでは命を守れる家にすることが最優先事項です。
それでは、災害に強い家とはどのような構造なのでしょうか。
今回は、この点についてお話ししていきます。
□日本で起こりやすい災害は?
常日頃から意識せざるを得ないのは、やはり地震ではないでしょうか。
日本は活断層や活火山が多くあり、常に地震の危険にさらされています。
地震で大きな揺れが生じれば、海岸沿いの地域では津波や液状化現象が起きる危険があります。
夏から秋にかけては、台風が頻繁に発生しますよね。
近年の台風は大型で勢力が強く、大きな被害をもたらしてしまうことも少なくありません。
また、大雨や突風、土砂災害、洪水などを引き起こす恐れがあります。
台風は1年で平均約25個発生し、約11個が日本に接近するというデータがあります。
さらにそこから上陸する台風も出てくるので、決してあなどれない自然災害といえるでしょう。
□災害に強い家の構造を決める3つの要素とは?
1つ目は、立地です。
立地とは、家が建っている土地の形状や地盤のことを指します。
河川の有無や、標高、地盤の固さが影響します。
地震対策としてはより硬い地盤、水害対策としてはより河川から遠く、高い立地が適しています。
家を建てる前に地盤調査をして、軟弱地盤でないかを判断しましょう。
2つ目は、家自体の構造です。
家の材料や、基礎部分・柱・壁・屋根の造りが大きく影響します。
さらに、家自体の高さや形状によっても変化します。
家の形は極力シンプルである方が良いです。
耐震等級や耐力壁、高床式などを取り入れて災害に強くできます。
3つ目は、間取りです。
建物自体の災害への強さではなく、災害後の暮らしに影響する部分です。
家具家電の配置や、浸水時に備えて2階に居住スペースを設けるなどの工夫をすると良いでしょう。
電気系統をなるべく上階に集めておくのも有効です。
災害対策としてぜひ取り入れておきたいのは、備蓄庫やIHコンロです。
災害時のライフラインの復旧で最も早いのは電気であり、ガスは最後になります。
そのため、災害対策の視点から見ると、コンロはIHの方が良いでしょう。
備蓄庫があれば水と食料を多く保管できるので、災害時に役立つこと間違いありません。
□まとめ
今回は、災害に強い家の構造についてご紹介しました。
私達は日々、様々な災害の危険に晒されていますが、少しでも対策をして万が一に備えましょう。