1階に寝室をおくメリットと間取りのポイントについて解説!
2023.09.13 - 家づくりのこと
一戸建ての注文住宅をお考えの方は、寝室を2階に設置する予定の方も多いのではないでしょうか。
しかし、様々な観点から1階に寝室を設置するのがとてもおすすめです。
そこで今回は、1階に寝室をおくメリットと、失敗しないためのポイントを解説します。
□1階に寝室をおくメリットとは?
1.階段での移動が必要ない
1階に寝室を設置すると、主な生活スペースを1階だけで完結させられます。
妊娠中の方や小さな子供にとって、階段の上り下りはとても大変で、手すりを使っても心身ともに大きなストレスになるだけでなく、大きな危険が伴います。
しかし、1階に寝室を設置すれば、階段の使用頻度が格段に減り、日々の家事や育児の負担をかなり軽減できます。
2.子供の昼寝に最適
1階の北側に寝室を設置すると、外光を取り入れにくく日中でも薄暗くなります。
薄暗いのはデメリットと思われがちですが、寝室の場合、子供の昼寝に最適です。
家事の場と近いことで様子見しやすいのも大きなメリットと言えます。
3.災害時に避難しやすい
1階に寝室をおくと、就寝時に災害が起こった場合にスムーズに避難できます。
すぐに玄関から逃げられるだけでなく、玄関が塞がっていた場合に窓から出られる高さなのも重要なポイントです。
4.病気や介護の際に移動しやすい
階段の上り下りが必要ないと、車椅子での移動や寝たきりの方の介護がかなり楽になります。
また、体調不良の際にも移動しやすく、負担軽減にもつながるでしょう。
5.生活動線が便利になる
1階に寝室を設置すると、日々の生活動線が短くなります。
1階に主な家事の動線がある場合、何度も2階と行き来しなければなりませんが、寝室やリビング、風呂やトイレなどが1階にまとまっていると、2階に行く頻度はグッと減るでしょう。
そのため、2階のスペースは趣味部屋や子供部屋として活用するのがおすすめです。
□1階寝室で失敗しないための間取りのポイント
1.収納と通路
1階に寝室をおく場合、隣接する収納スペースはクローゼット形式が多くなります。
動線をさらに良くするために通路も兼ねてクローゼット内を通過できるパターンか、収納量を増やすためのウォークインクローゼットにするパターンか、自分のニーズに合わせて選択するのが大切です。
2.注意すべきポイント
1階寝室には多くのメリットがありますが、注意しなければならないポイントもあります。
1つ目は、リビングに隣接する場合のテレビの音です。
来客が多い場合や、家族内の生活リズムが違う場合はリビングの物音が聞こえやすいため、リビングに隣接した寝室はあまりおすすめしません。
2つ目は、外からの視線と日射に配慮した窓の設計です。
1階だと外から見えやすいため窓の配置を工夫しなければなりません。
さらに2階より採光が悪くなることも踏まえ、自分に適した窓を設計するようにしましょう。
□まとめ
今回は、1階に寝室を設置するメリットと、失敗しないためのポイントついて解説しました。
1階に寝室を設置すると、移動が楽な点や災害時の避難がスムーズな点、生活動線が短縮される点など多くのメリットがあります。
しかし、収納と通路のバランスやリビングからの騒音、窓の設計に注意しなければなりません。
是非、1階寝室を取り入れて快適な暮らしを実現させましょう。