全館空調を使うと空気清浄機はいらない?全館空調の特徴について解説します!
2023.11.25 - 家づくりのこと
新築を検討されている方は、外観や間取りはもちろん大切ですが、空調も考えなければなりません。
特に全館空調を取り入れようと考えている方は、新築後に導入すると費用がかかる場合もあるため、新築時に決めるのがおすすめです。
そこで今回は、全館空調のメリット・デメリットについて解説します。
□全館空調のメリットとは?空気清浄機もいらないって本当?
全館空調を導入すると以下のようなメリットがあります。
1.ヒートショックの予防
全館空調がもたらす最大の利点は、家中の温度が均一に保たれることです。
これにより、ヒートショックと呼ばれる急激な温度変化による健康被害が大幅に減少します。
特に冬場の浴室での事故、その多くがヒートショックによるものとされています。
全館空調の導入は、このようなリスクを軽減する有力な手段となり得ます。
2.室内空気環境の向上
全館空調は、常時換気機能も備えており、新鮮な空気との交換が行われます。
そのため、空気清浄機を使用しなくても、ホルムアルデヒドなどの有害物質の発散も抑制され、健康にも優れた室内環境が保たれます。
3.インテリアへの影響が少ない
壁に取り付けるタイプのエアコンは、インテリアに影響を与える場合があります。
しかし、全館空調は天井や床から吹き出すため、スタイリッシュなデザインとなっており、インテリアの自由度が高まります。
4.メンテナンスの効率化
全館空調は一箇所でのメンテナンスが可能です。
これにより、各部屋で異なるメンテナンススケジュールに悩まされることがなく、手間とコストを削減できます。
□全館空調のデメリットってなにがある?
全館空調にメリットがある一方デメリットも存在します。
*初期費用と運用コスト
全館空調の導入には、一般的なエアコンやストーブと比べて高額な初期費用が必要です。
40坪程度の住宅であれば、おおよそ100~300万円が相場とされています。
この費用には、制御システムや配管の複雑さが反映されるため、高機能なものを選ぶとさらに費用は増加します。
さらに、全館空調を最大限に活かすためには、家自体を高気密・高断熱にする必要があるため、追加工事の費用も必要になります。
*においの拡散
全館空調は、送風によって家中の温度を均一にするため、ニオイも家中に拡散します。
ペットのトイレや生ごみの臭いが気になる場合、特別な換気設備が必要となるでしょう。
におい自体は換気されるので、時間が経てばなくなりますが、短い時間でも我慢できないという方は注意しましょう。
□まとめ
全館空調は、ヒートショックの予防や室内空気環境の向上など、さまざまなメリットがあります。
しかし、費用やにおいでのデメリットがあるため、長期的な視点での判断が必要です。
当社ではお客様のご要望に寄り添った家づくりを行っております。
家づくりで分からないことがありましたら、お気軽にお問い合わせください。