地震に強い家をつくる!耐震構造のメリットとデメリットを解説
2024.07.13 - 家づくりのこと
地震が多い日本で暮らすうえで、地震への対策は欠かせません。
将来安心して暮らせる家に住みたいと考える方も多いのではないでしょうか。
この記事では、地震に強い家づくりのために必要な知識である「耐震構造」について、わかりやすく解説していきます。
□地震に強い家づくりに必要な耐震構造とは?
耐震構造とは、地震の揺れに耐えられるように設計された構造のことです。
建物そのものを頑丈にすることで、大きな地震の揺れにも耐えられるように設計されているのです。
1:耐震構造の基礎知識
耐震構造は、建物の構造を強化することで地震の揺れに耐えるように設計されたものです。
具体的には、柱や梁を太くしたり、壁を増やしたり、筋交いを入れ、建物の強度を高めることで、地震の揺れを吸収し、倒壊を防ぐように設計されています。
2:耐震基準について
耐震基準は、建築基準法や建築基準法施行令などの法令によって定められており、改正が繰り返されるたびに基準は厳しくなっています。
1981年以前に建てられた建物は「旧耐震基準」、1981年以降に建てられた建物は「新耐震基準」と呼ばれ、新耐震基準の方がより厳しい基準となっています。
3:耐震構造と建物の寿命
耐震構造の建物は、適切なメンテナンスを行うことで、長く安全に住み続けられます。
しかし、地震の揺れを直接的に受けるため、建物の寿命は、他の構造と比較して短くなる可能性も考えられます。
□耐震構造のメリットとデメリット
耐震構造は、他の構造と比較して建設コストが安く、工期も短いため、多くの住宅で採用されています。
しかし、地震の揺れを直接的に受けるため、上の階ほど揺れが大きくなるというデメリットも。
また、家具の転倒や落下による二次被害も発生しやすく、繰り返しの地震による損傷も考えられます。
*耐震構造のメリット
1:建設コストが安い
耐震構造は、他の構造と比較して建設コストが安いことが大きなメリットです。
2:工期が短い
耐震構造は、免震や制震構造と比べて工期が短く、スピーディーに建築を進められます。
3:設計の自由度が高い
耐震構造は、免震や制震構造のように特別な構造を採用する必要がないため、設計の自由度が高く、さまざまなデザインの家を建てられます。
*耐震構造のデメリット
1:上の階ほど揺れが大きくなる
耐震構造は、地盤の揺れを直接的に建物に伝えるため、上の階ほど揺れが大きくなりやすいです。
2:家具の転倒や落下などの二次被害のリスクがある
地震発生時には、家具の転倒や落下などの二次被害が発生する可能性があります。
3:繰り返しの地震による損傷の可能性がある
耐震構造の建物でも、繰り返し地震が発生することで、建物の損傷が蓄積されてしまう可能性があります。
□まとめ
耐震構造は、地震に強い家を実現するための重要な要素です。
メリットとデメリットを理解した上で、ご自身のニーズに合った構造を選ぶことが大切です。
地震に強い家づくりは、家族の安全を守るための重要な取り組みです。
家を建てる際は、耐震構造を意識して建ててくださいね。