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安心できる窓の防犯対策とは?空き巣から家を守る方法についてわかりやすく解説

2025.01.17 - 家づくりのこと

窓ガラスを割られて侵入される…そんな不安、誰もが抱えているのではないでしょうか。
住宅侵入盗は後を絶たず、その多くが窓から侵入されています。
防犯対策は、大切な家族と財産を守るために欠かせません。
今回は、窓からの侵入を防ぐための対策を、体系的に解説します。
ご自身の状況に合った対策選びの参考としていただければ幸いです。

窓からの侵入を防ぐための対策

空き巣の窓への侵入方法と手口

空き巣は、驚くほど簡単に窓を破って侵入してきます。
代表的な手口は「こじ破り」「焼き破り」「突き破り」です。
「こじ破り」はマイナスドライバーなどで窓枠とガラスの間に隙間を作り、ガラスにヒビを入れ穴を開ける方法です。
10秒程度で侵入できることもあります。
「焼き破り」はガスバーナーでガラスを加熱し、水をかけると割れる原理を利用した手口です。
「突き破り」はアイスピックなどでクレセント錠付近のガラスに小さな穴を開け、錠を操作不能にする方法です。
これらの手口は、大きな音を立てずに、短時間で侵入できるのが特徴です。

効果的な防犯対策の基本

防犯対策の基本は、「時間」「音」「人の目」を意識することです。
空き巣は、短時間で、音を立てず、人目につかずに犯行を運びます。
そのため、侵入に時間をかけさせ、音を出し、人目に付きやすくすることで、犯行を諦めさせることができます。
5分以上時間がかかると70%、10分以上かかると90%の空き巣が侵入を諦めると言われています。

窓の種類別の防犯対策

窓の種類によって、効果的な防犯対策は異なります。
例えば、小さな窓には面格子、大きな窓には防犯ガラスや防犯フィルムが有効です。
ルーバー窓や外開き窓など、構造によっては面格子の設置が難しい場合もあります。
その際は、室内面格子などを検討しましょう。
また、凹凸ガラスには通常の防犯フィルムが剥がれやすいので、専用のフィルムを使用するか、ガラスを反転して平らな面を内側にする方法もあります。

防犯対策グッズの効果と選び方

防犯対策グッズには、クレセント錠、防犯ガラス・フィルム、面格子、補助錠などがあります。
クレセント錠は、本来はサッシの気密性向上のための金具ですが、空き巣はこれを容易に開けて侵入します。
ロック機能付きのクレセント錠への交換や、高所に追加設置することで、防犯性を高めることができます。
防犯ガラス・フィルムは、ガラスの破壊に時間をかけさせます。
フィルムを使用する際は、350μ以上の厚みのあるものを窓全面に貼ることが重要です。
面格子は、窓への物理的な侵入を阻害します。
補助錠は、さらに侵入に時間を要させる効果があります。

DIYでできる簡単な防犯対策

手軽にできる対策としては、補助錠の設置や、防犯フィルムの貼付などがあります。
補助錠を設置する際は、しっかり固定することが重要です。
両面テープのみでは強度が不足する可能性があります。
防犯フィルムを貼る際には、窓の種類や特性に合ったものを選びましょう。

防犯窓対策の選び方と注意点

予算に合わせた防犯対策の選択

防犯対策は、費用が大きく変わる可能性があります。
防犯フィルムは比較的安価ですが、防犯ガラスは高価になる傾向があります。
ご自身の予算に合わせて、対策の種類や範囲を検討する必要があります。

賃貸住宅での防犯対策

賃貸住宅では、壁に穴を開けたり、サッシを加工したりできないケースが多いです。
そのため、防犯フィルムの貼付や、クレセント錠の交換など、原状回復が容易な対策を選ぶことが重要です。

防犯対策におけるよくある誤解

強化ガラス、ペアガラス、網入りガラスには防犯効果はありません。
強化ガラスは耐圧強度が高いものの、先のとがったもので簡単に割れます。
ペアガラスは断熱効果があり、網入りガラスは火災時の飛散防止に効果がありますが、防犯効果は期待できません。

防犯対策の効果を高めるためのポイント

防犯対策は、複数の方法を組み合わせることで効果が高まります。
例えば、クレセント錠の交換と防犯フィルムの併用、防犯ブザーの設置などです。
また、周囲の環境も考慮しましょう。
死角になりやすい場所にある窓は特に注意が必要です。

その他有効な防犯対策

センサーライトや防犯砂利なども有効な手段です。
センサーライトは、不審者の侵入を感知して自動点灯し、威嚇効果があります。
防犯砂利は、侵入時に音を立てることで、不審者を威嚇します。
シャッターや雨戸は、状況に応じて有効活用しましょう。
ただし、防犯性能の低いものはかえって無防備さを示す可能性があります。

まとめ

窓からの侵入は、住宅侵入盗の大きな原因です。
防犯対策は、時間と費用を要する可能性がありますが、大切な家族と財産を守るためには不可欠です。
この記事で紹介した対策を参考に、ご自身の状況に合わせた効果的な防犯対策を講じましょう。
空き巣の手口を理解し、クレセント錠の強化、防犯ガラス・フィルム、面格子、補助錠などの活用、そしてDIYでできる簡単な対策などを組み合わせることで、安全・安心な住まいを実現できます。
防犯対策は、決して過剰なものではありません。
まずは、できることから始めてみましょう。

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