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花粉症対策!住宅性能では何を確認すべき?

2025.02.25 - 家づくりのこと

春の訪れとともに、気になるのは花粉の飛散。
くしゃみ、鼻水、目のかゆみ…。
多くの方にとって、毎年の悩みの種でしょう。
特に、新居での快適な生活を夢見ている花粉症の方にとっては、住宅選びは重要な決断となります。
家の中にまで花粉が侵入してくる不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、快適な住まいづくりに役立つ住宅性能と花粉対策の関係性についてご紹介します。

花粉対策住宅の性能とは何か?

換気システムの種類と効果

2003年7月以降に建築された住宅には、24時間換気システムの設置が義務付けられています。
これは、室内の空気を常に新鮮に保つためです。
しかし、換気システムの種類によって、花粉対策の効果は異なります。

第1種換気は、給気と排気を機械で行うため、換気効率が高く、花粉の浸入も抑制しやすいでしょう。
一方、第3種換気は、排気のみ機械で行い、給気は自然に頼るため、隙間から花粉が侵入する可能性があります。
第3種換気の場合は、給気口に花粉対策フィルターを取り付けることで、効果を高めることができます。
フィルターは定期的な清掃・交換が必要です。

花粉侵入経路と対策方法

花粉は、体や衣服、洗濯物、建物の隙間など、様々な経路で住宅に侵入します。

体や衣服に付着した花粉は、帰宅前に払い落とすことが重要です。
玄関近くに花粉除去シートなどを設置するのも有効です。

洗濯物は、花粉の多い時期は室内干しにするのが確実です。

建物の隙間からの浸入を防ぐには、高い気密性能を持つ住宅を選ぶことが大切です。

住宅性能と花粉症の関係性

住宅の気密性と換気システムは、花粉対策に大きく関わってきます。
気密性の高い住宅は、隙間からの花粉浸入を防ぎやすく、効果的な換気システムと組み合わせることで、より快適な空間を実現できます。

何を確認すべき?住宅選びと花粉対策

窓やドアの性能と選び方

窓やドアは、外部からの花粉や微粒子が室内に侵入する主要な経路です。
窓やドアに隙間がある状態、すなわち気密性が低い状態は、花粉が入ってきやすい状態になります。
住宅の気密性は、窓枠やサッシの構造、シーリング材の品質、そして施工精度に大きく左右されます。
例えば、住宅会社から提供される外気漏れ率や隙間風テストの結果といった具体的な数値が示されている場合、その数値を参考にすることで、気密性の高い窓・ドアの選定が可能です。
また、取り付け部分の施工状態や、隙間を埋めるためのシーリング処理がしっかり行われているかを確認することも重要です。

断熱性能と結露対策

断熱性能が高い住宅は、室内と外部の温度差を小さく保つことで結露の発生を抑え、カビやダニの繁殖リスクを低減します。
結露は健康面でのトラブル、特にアレルギー症状の悪化を引き起こす原因となるため、断熱対策は花粉症対策とも密接に関わっています。
具体的な対策としては、外壁、屋根、床下などに高性能な断熱材を使用することや、窓自体の断熱性を向上させるために複層ガラスや樹脂サッシを採用する方法があります。
住宅の断熱性能は、熱損失係数(U値)や断熱等級といった指標で評価されるため、これらの数値や、第三者機関による認証、保証内容などを確認し、実績のある施工事例を参考にすることが推奨されます。
また、適切な換気システムを組み合わせることで、室内の湿度管理も行い、結露防止に努めることができます。

空気清浄システムの重要性

室内に侵入した花粉を効率的に除去するためには、空気清浄機や空気清浄機能付き換気システムの導入が効果的です。
特に、高性能HEPAフィルターを搭載した空気清浄機は、微細な花粉やアレルゲンを捕捉する能力に優れており、室内環境をクリーンに保ちます。
機種を選ぶ際は、フィルターの捕集能力(CADR値など)、フィルター交換時期とその費用、運転音、消費電力といった性能面の詳細をしっかりチェックすることが大切です。
さらに、近年では室内の花粉濃度、湿度、温度をリアルタイムでモニタリングし、必要に応じて自動で換気や清浄運転に切り替えるスマートなシステムを備えた住宅も登場しています。
こうしたシステムを導入している場合は、長期的な運用コストや定期的なメンテナンス方法についても、住宅会社に詳しく問い合わせ、実際の運用事例を確認することで、安心して利用できる環境が整えられているかを判断しましょう。

まとめ

花粉症対策において、住宅の性能は非常に重要です。
換気システムの種類、気密性、断熱性能、そして空気清浄システムなどを考慮し、住宅を選ぶことが大切です。
特に、換気システムは花粉の浸入を抑制する上で重要な役割を果たしますが、種類によって効果が異なるため、住宅会社に詳細を確認することが必要です。
窓やドア、そして全体の気密性もチェックし、快適な花粉対策を実現しましょう。
これらを確認することで、新居での快適な生活を送ることが可能になります。
花粉症に悩む方は、住宅選びの際にこれらの点をしっかり確認し、快適な住まいを実現してください。

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